今回のご相談
人生相談に乗ることは多いのですが、逆に自分自身があまり自分を外に出せないというシンさん。
相談をしてくださった方から『私もあなたのお手伝いをできないですか』とお声がけいただくのですが、自分の悩みを誰かに相談するより、自分自身で探求する方が好きとのこと。
とはいえ、お声がけくださった方の気持ちを無碍にもしたくない気持ちもあり、いつも答えが出せずにいるようです。
今回もニシトがお答えします
ニシトの答え
私も実はあまり周りに相談しないタイプでした。振り返ると傲慢だったと思います。
自己探求が好きで、本を読んだり考えることがすごく好きだったので、自分が出した答えが正しいと思っていました。相手が言ってくれることは価値がないと、どこかで思っていたので、言っても仕方ないと思っていたんです。
あるとき、そのことに気付いて愕然としました。
自分が出した答えが正しいと、どこかで思っている。
そういう人が誰かの相談に乗っているとき、自分が言っているアドバイスが正しいと思っている可能性が非常に高いです。
でも、そんなことないんです。
自分が正しいと思っているアドバイスなんて、所詮自分の知っていることがベースになっているから。
それに、そのアドバイスがその人にとって正しいとは限りません。人それぞれですから。
これが腑に落ちてくると、相談するとかしないということを意識せずとも、自然に私は人の意見を求めるようになりました。
それまでは人の意見を求めてなかったんです。
だから周りから見ると隙が無かった。
周りの人はアドバイスがいっぱいあっても言えずに居たということが後になって分かりました。
『この人アドバイス受け取らないだろうなという人に、しんさんも何も言わなくないですか?それ(受け取らないだろうなと思われてる人)がしんさんです。』
たぶん私と似ているタイプだと思うから、敢えて言わせていただきました。
完全に腑に落とさないと自分の行動は変わりません。
頭で理解するだけでなく、やりながら腑に落とし続け『自分の考えが正しいなんて、思い込みだった』ということを何度も経験していくと、謙虚にならざるを得なくなります。
謙虚って、なろうとしてなるものではないです。
それは、自分の思い込みを良い意味で叩き潰してもらえたときに自ずとそのように(謙虚に)ならせていただけるものだと思い、私も日々精進しています。
一緒に頑張っていきましょう!
相談者シンさんの感想
傲慢、の件でご相談させて戴きましたシンでございます。その節は、本当にありがとうございました。
ご相談の後、妻とも話をしたりする中で、傲慢になっていったルーツも、何となくですが探り当てる事ができ、
ああ、にしとさんにご相談したおかげで、自分では今までたどり着けなかったものが見つかり、腑に落とす、の第一歩を踏み出せた気が今します。
実は一昨日、とある部下の方と今抱えている問題について、2時間くらい腹割って話をしました。
やはり腹を割らないと出てこない本音が少なからず出てきて、私の舵取りを反省したと同時に、一緒にどう頑張っていくかまで話を進められたのを振り返った時に、人を決めつけちゃダメだ!と改めて認識でき、腑に落とすプロセスをもう一つ踏むことができた気がいたします。
私事ながら、今度の9月に執行役員に就任予定なのですが、転職して3年でここまで成りあがった事も、驕りを助長したのかもしれませんね。
役職なんて所詮借り物。最後は人間力しか頼れない。そんな思いを新たに、本当の謙虚を腑に落とすと同時に、それを継続するために、話し方の教室、必ず次回は受講したく思います。
本当にありがとうございます
書き起こし協力:サポーター 新井那保さん