今回のご相談

自分の「好き」がわからない？！

自分が何を好きなのかわからない、と言うナホさん。
アンケートや診断などで「どれが好き？」と聞かれても、よくわかりません。

まわりの目を気にして生きてきたから？
「みんなが良いのでいいよ」とまわりに合わせてきたから？

何が好きで、何が強みかもわからなければ、これといって趣味もない。
自分には何もないような感覚がして不安になる。 そんなお悩みです。

ニシトの答え

ナホさんのお話から感じたのは、「感じるよりも考える方がお得意なのかな？」ということ。

みんなが望んでいることに「合わせるべき」「流れに沿うべき」とか、何かを選択するときに、「自分がこうしたい」よりも「こうするべき」「こうした方がいい」と考えて選んできたんじゃないかと感じます。

そこでこれからは、考えるよりも感じることを意識するといいかもしれません。

多分アンケートのときも、いろいろ考えてるんじゃないでしょうか？
「アンケートの意図は何だろう？」
「これが好きって答えると、どう思われるんだろう？」とか。

なぜそう思うのかというと、私自身がそうだったからです。
10年くらい前に、「どうしてそんなに感情がないの？」って言われました。
でも、自分としては泣いたり笑ったりすることもあるから、感情を抑えているという感覚がないんですよね。

そのとき知人に進められた練習法があります。

ファッション雑誌を1冊、ページを開いた瞬間に「好き」「嫌い」と判断していくんです。
「どちらでもない」は、なしです。

ただそれだけを一冊やるだけでも、好きか嫌いかを感じるアンテナみたいなものが磨かれます。

その後は、毎日の生活の中で「何食べたい」とか「どんな服を着たい」など、自分がどうしたいのかを感じながら選んでみる。

「とりあえずビール」じゃないけど、パターンで決めてることって結構あると思います。
本当はそのとき、飲みたくないかもしれないけど、自分を感じないままパターンで動く。

そうじゃなくて、自分に「どうしたい？」と確認しながら人生のいろんなことを選択していく。

すごく小さな好き嫌いからはじめて続けていくと、大きな好きが見えてくると思うんです。
私の場合は、「感情がない」と言われてからおよそ10年で、ようやく人生でやりたいことが見えてきました。

あともうひとつアドバイスがあります。
「よく考えて結論を出した方がいい答えが出る」と思っていませんか？

これは、知り合いが教えてくれたお話です。

フランス人の議員さんの写真を2枚、子どもたちに見せて「船に乗るなら、どっちがキャプテンの船に乗りたい？」って聞く。すると、子どもたちが選んだ順位と選挙の結果が同じだったそうです。

大人が熟慮した（であろう）選挙の結果と、子供が直感で選んだ結果が同じだったという、たしかスウェーデンの調査だったと思います。

考えても結果は変わらない、とまでは言い切れませんが、考えるよりも感じることを、自分の直感の声をもう少し大切にしてあげてもいいかもしれません。

その練習として雑誌めくりから始めてみるのはいかがでしょうか。

ぜひやってみた結果を、ホームページからコメントしてくださいね！

相談者ナホさんの感想

貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
お話してて改めて気付いたんですが、頭であーだこーだ考えてばかりで、自分の気持ちに全く問いかけてませんでした💦

子供の頃は、思ったことをそのまま口に出す子でしたが、それが父の逆鱗に触れることが多く、
『お前は本当に何も考えずに物を言う。腹が立つ！ちゃんと相手がどう感じるか考えてから物を言え』と何度もゲンコツを喰らってきたので、
いつの間にか考えてから行動しないといけないと思うようになってました。

食事にしても、『この組み合わせの方がバランスが良い』とか『これを食べると太るから諦めよう』とか、私が何を食べたいかより、何を食べた方が良いかを考えてました。

でも、それじゃ結局満たされなくて、甘い物に手を出してしまい、結果太るんですよね(笑)

宣言通り雑誌を買ってきたので、早速トレーニングを始めてみます♫
雑誌１つ買うにしても、コンビニの雑誌コーナーの前で５分くらい悩みました(笑)
気付いたら『あと２年で40歳。ここは40代向けを買うべきか。それとも30代向けか？』と考えてる自分がいて、笑っちゃいました